
ナースの中には、専門看護師とよばれるナースがいます。専門看護師とは、日本看護協会専門看護師認定試験に合格し、特定の専門分野における看護活動が卓越している人を指します。専門看護師は通常の看護業務に加え、スタッフ間の調整役を担います。
患者に対して高い水準のケアを提供するには、医師や看護師といった複数のスタッフが連結をとり、意思疎通をスムーズに行うことが重要になります。専門看護師はスタッフの間に入り、スタッフ同士の誤解やトラブルによる医療の機能不全を防ぎ、問題解決を行います。また、専門看護師の仕事は、看護師への教育や管理、コンサルティング、自身の能力を向上させるための看護師としての研究活動などがあります。
日本看護協会が認定している専門看護師の分野は10分野になります。分野名は、精神看護、がん看護、地域看護、老人看護、小児看護、母性看護、慢性疾患看護、急性・重症患者看護、感染症看護、家族支援になります。
専門看護師になるには、いくつかの条件があります。まず、保健師、助産師、看護師のいずれかの免許を持っていることが前提です。さらに看護系大学院の修士課程を修了している必要があります。
その上で、実務経験が5年以上、そのうち特定分野の経験が3年以上、特定分野の経験のうち、専門看護師の分野の経験が1年以上になります。専門看護師に認定された後も、5年ごとに更新審査があり、専門看護師の質が保たれています。非常に狭き門といわれ、1996年に初めて認定されて以来、現在までに約600人しか認定されていません。