
以前、私たちはナースのことを「看護婦さん」とよんでいました。ナースの代名詞である「白衣の天使」からも、ナースといえばほほ女性というイメージがありました。
なお、当時は看護婦に対し、看護を行う男性のことは「看護士」とよばれていました。しかし、2002年に保健師助産師看護師法によって男女の区別をなくし、「看護師」に統一されました。その背景には、男性看護師の増加があったと考えられます。
男性の看護師は年々増加傾向にあるといわれていますが、男女の割合を見ると、90%以上が女性看護師であり、まだまだ男性看護師の絶対数は少ないようです。しかし、テレビドラマなどの影響もあり、ナース=女性というイメージは変わりつつあるといえます。教育カリキュラムや就業後の仕事内容は男女関係なく同じですが、業務内容によっては男性の方が向いていることや、有利なこともあります。
たとえば、看護師の仕事には力仕事も含まれます。患者の体位変換や移動の際には、力の弱い女性よりも男性看護師が行う方が合理的です。また、一般的に男性の方が機械に強いため、最新の医療機器を抵抗なく扱いやすいと考えられます。
ほかにも、男性患者の中には女性看護師に裸を見られることをためらう人もいます。そういった場合に男性看護師が対応することで、患者のストレスを緩和できます。今後は男性看護師が増えることで、労働条件は同じでも、性別の違いによる利点を活かし、さらに高度な看護を行えることが期待されています。