
日本は世界一の長寿国といわれ、近い将来、特に人口が多い「団塊の世代」とよばれる人たちが高齢者となり、ますます高齢化が進むことが予想されています。しかし、ナースは深刻な人材不足状態が続いており、改善の見通しが立っていないのが現状のようです。多くの医療機関で医師やナースは不足しており、人材の確保が困難になっています。
ナースの労働環境の過酷さが人材不足に拍車をかけているといわれています。人手不足になると、ナース一人一人にかかる仕事の荷重が大きくなってしまいます。残業時間が月40時間以上になることも多々あるようです。
また、ナースの仕事は年々高度化し、複雑化しています。就職したものの、早期に退職するナースも少なくないようです。さらに、いちど退職すると最先端の医療技術への対応が難しく、再就職をためらう人も多いといわれています。人材が不足すると、ナースの負担は重くなり退職する、さらに人材が不足する、といった悪循環になってしまっているようです。
このような過酷な労働環境のもとで看護が行われると、当然医療ミスが生じる可能性も高くなります。経験の浅いナースが仕事を任される機会も多くなり、その上労働時間が長く、多忙になれば、その可能性はとても高くなります。
ナースになるため、高い志を持ち、懸命に医療の勉強をしてナースになった人が、その力を発揮できないまま退職してしまうのは、何よりも残念なことです。若いナースを育て、一流のナースになれる環境を作っていくことが今後の最大の課題なのではないでしょうか。